「CBD 製品を輸入しようと思うんだけど輸入の際のルールとかってあるの?もしあるのなら詳しく教えてほしい。」
この記事ではこういった質問に答えます。
矢作
それじゃあ、CBD 製品の輸入ルールについて説明していくよー!
- CBD 製品の輸入のルール
厚生労働省が CBD 製品の輸入ルールを明文化
CBD 製品の輸入ルールというのは以前からありました。
ただ、厚生労働省はこれまで CBD 製品の輸入については口頭での回答となり、文書での回答はしていなかったのです。
しかし、近頃の CBD に関する問い合わせ件数の増加によって口頭での対応が困難になってきたのでしょう。
厚生労働省は2020年4月1日に「CBD オイル等の CBD 製品の輸入を検討されている方へ」という文書を pdf で発表しました。
注目すべきは下記の2点です。
- 大麻に該当するか否かは提出された書類に基づいて行う
- 検査で THC が検出された場合は処罰を受ける
ということになります。
ではそれぞれ見ていきましょう。
大麻に該当するか否かは提出された書類に基づいて行う
厚生労働省が行う「大麻」に該当するか否かについての回答は、提出された書類に基づいて行うものということになります。
あくまで書類上での回答となり、実際に輸入しようとするものが大麻に該当しないことを判断するものではありません。
つまり、THC が含まれていたら処罰を受ける可能性があるのです。
検査で THC が検出された場合は処罰を受ける
提出された書類に基づいて厚生労働省が「大麻に該当しない」と回答した場合であっても、THC が検出されたら大麻取締法に基づいて処罰を受ける可能性があります。
輸入の際の税関もしくは厚生労働省の検査はもちろん、輸入後に国内で検出された場合も該当するので注意が必要です。
ここで気になるのが「大麻取締法に基づいて処罰を受ける可能性があります」という一文で、これはエリクシノールの件があったからではないかと思われます。
以前、エリクシノール社が販売している CBD 製品から微量の THC が検出されました。
しかし、大麻取締法や麻薬及び向精神薬取締法で処罰を受けることはなく、一時販売停止をしていたけど今では再開されています。
あくまで憶測だけど故意じゃなかったからではないかと思いますが、THC が含まれている製品を輸入しないに越したことはありません。
続いてはガイダンスについてです。
CBD 製品の輸入に関する厚生労働省のガイダンス
厚生労働省によるガイダンスは次の通りです。
- 大麻の規制について
- CBD 製品について
- CBD 製品の輸入にあたって
それではひとつずつ見ていきましょう。
大麻の規制について
日本で大麻は違法なものです。
これは法律で決まっていることだから、違反者に対しては厳しい罰則があります。
上記は大麻取締法での罰則内容になるんだけど、複雑な法律だから「CBD は大麻取締法で捕まるのか?日本独自の複雑な法律について」をご覧いただければ理解を深められます。
それでは次の項目を見ていきましょう。
CBD 製品について
大麻草の成熟した茎または種子から抽出・製造されたものは CBD 製品として輸入が可能です。
また、科学的に合成された CBD は規制対象とされていないけど、輸入の際には大麻ではないことの確認を求められる場合があります。
「CBD は日本で違法なの?合法なの?」でも説明したけど、ルールに則って輸入をする分には何の問題もありません。
それでは最後に CBD 製品の輸入についてです。
CBD 製品の輸入にあたって
CBD 製品を輸入する際には厚生労働省による「大麻ではない」という判断が必要となります。
関東信越厚生局麻薬取締部に CBD 製品についての書類を提出し、大麻取締法の「大麻」に該当するか否かを判断してもららうのです。
これらのすべてをクリアしてはじめて CBD 製品を輸入することができます。
CBD 製品の輸入については「CBD 製品の輸入に必要な手続きについて」をご覧ください。
矢作